Fairlady Zcar owner's network [FALCON] ER34用キャリパー&ローターを利用する |
ER34用キャリパー&ローターを利用する ブレーキ効果と取り付け課題を考える |
注意!危険!注意!危険!注意!危険!注意! | |
作業に関する注意! ブレーキに関する作業は特に注意してください。 ブレーキは車を停止させる最大の安全装置です。 作業に関しては必ず、慎重に行い、 自己責任でお願いいたします。 当HPはすべて責任を負いかねます。 一切の苦情、問い合わせをお断りします。 |
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注意!危険!注意!危険!注意!危険!注意! |
ER34(RB25DET)のキャリパー&ローターを利用する | |
【ER34(RB25DET)ブレーキの理由】 今回、ブレーキの更なる強化の為にER34ブレーキへ移植します。 前回純正アルミキャリパーから、剛性が高い後期の 鉄製キャリパーへ移植しました。 剛性の高さからくる制動力の変化の感じ方はいまひとつ・・ 今回ER34のキャリパーへの移植をご紹介します。 ER34のブレーキシステムを選んだ理由は以下の2点 ●ローター径を大口径化してもオフセット部品が必要ではない ●純正の16インチホイルが使える ER34のキャリパーは写真の通り一回り大きいです。 重さも量りましたが、この大きさの差で ER34(材質アルミ)の方が軽いです。 ここではER34キャリパー&ローターへの交換の効果と 取り付け課題について解説します。 ER34への課題は以下4つあります。 ●キャリパーボルトの課題 ●バックプレートの課題 ●ブレーキチューブ課題 ●ホイルバランスの課題 順次解説します。 |
【ローター径拡大の効果】 ブレーキの効きに関係する要素はいくつかあります。 ●パッド(材質) 手軽にブレーキの性能を上げるには、パッド交換でしょうね パッドの材質などの違いでブレーキの性能を上げることができます。 ●キャリパー(剛性) Z32純正のキャリパー自体は対抗4ポッドのアルミ材質のキャリパーで 高性能なものですが、第4期より鉄材質に変わりました。 モノコックキャリパーなどキャリパーの作り方や材質で 剛性の違いはありますが、サーキット以外では体感できるほど 変化は感じられないと思います。ちなみに、 ER34のキャリパーはアルミ材質です。 新品価格は片側4万円くらいです。 ●ローター(径) ローター径の違いが効きに現れます。写真の例を参考にしてください。 回転しているローターを仮に指で止めると想像してみてください。 内側を押さえるより外側を押さえるほうがはるかに軽い力で止まることが 想像できると思います。ということは同じキャリパーの力であれば ローター径が大きいほうが効果的です。 キャリパーの剛性やパッドの材質など考えるより ローター径を大きくするほうがブレーキの効きに効果がありそうです。 ローターの厚みは放熱性に違いがあります。 参考情報
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【ローター径拡大率】 280Φのローターと310Φのローターの中心を合わせた写真です。 おおよそ全体的にこれだけローター径が大きくなります。 16インチホイルに入るのか? |
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【ローターの厚み】 放熱性に影響のあるローターの厚みですが、写真の通りです。 28mmと30mmの違いです。 |
【キャリーア&ローター交換に必要なもの】 準備するものは以下の物です。 ●キャリパー(今回はER34) ●ローター(今回はER34用310×30) ●ブレーキフルード(今回は日産純正DOT3) ●ブレーキクリーナー ●チェックバルブ(エア抜き用) ●ビニールホース(エア抜き用) ●ペットボトル(エア抜き用) ●ジャッキ(今回は2つ用意しました) ●軍手(今回は4セット使いました・・・) エア抜き方法に関しては以下のページを 見てください。 フロントブレーキオイルエア抜き |
【ER34キャリパー&ローター交換の課題1】難易度高 黄色い丸の中ですが、ER34のキャリパーはここに 14MM用のボルト受けがはめ込まれています。 Z32やBNR32などのキャリパーは12MMのボルトが利用されています。 ER34キャリパー純正をそのまま利用するのであればボルト径が合いません。 選択肢は2つです。 @このボルト受けを12MMに変更するか。 A車体側のボルト通しを14MMのボルトが通るように広げる。 Aについては下の写真の場所です。 @は非常に難しいのですが、ナイトページャーという会社からこのボルト径を 12MMに変更する部品が販売されています。しかし、この12MMのボルト 変換用ナットを買っても交換するのが大変です。 大き目の万力を利用して交換しますが、作業は難しいと思われます。 Zoneさんや、ナイトページャーさんに直接キャリパーを送付して 変換ナットの付け替えを行ってもらったほうが早いです。 私はショップに使え替えを行っていただきました。 |
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【車体側のキャリパーボルト通し側】 黄色い丸の中が車体側のキャリパーボルト通し側です。 この穴の径を14MM用のボルトが通るように広げる必要があります。 この加工はいやですね・・やりませんが・・ |
【ER34キャリパー&ローター交換の課題2】難易度低 ローター径が280Φから310Φになるため 280Φ用のバックプレートではプレートがローターにあたります。 プレートを310Φ用に交換する方法もありますがここではプレートを加工して利用します。 バックプレートは金属のプレートなので加工は簡単です。プライヤーなので曲げるだけです。 下の写真のようにローターにプレートがあたらないように加工するだけです。難しくありません。 【ローターの取り付けの注意点!】 ローターを取り付ける前にこのハブ周りの錆を落とします。 #120程度のサンドペーパーを利用して丁寧に青の周り、赤の周りなど ローターとの接点を磨きます。 確実に錆を落とさなければ、ローターの回転に歪がでて ブレーキング時のハンドルのブレなどが発生します。 確実に作業してください。 作業後は耐熱性のあるモリブデンスプレーなどで防錆してください。 |
【ER34キャリパー&ローター交換の課題3】難易度高 通常のキャリパー&ローター交換手順は 以下のページを参考にしてみてください。 ブレーキ関係リフレッシュ! 【注意!】 作業中は写真のようにブレーキホースを はずしますので、ブレーキオイルが少しずつ出てきます。 受け皿でオイルを受けますが、オイルがどんどん減っていきます。 オイルが減らないように蓋をして減る量を少なくしてください。 オイルのリザーブタンクのオイル量を常に確認して減った分は継ぎ足してください。 リザーブタンクからオイルが減りすぎてリザーブタンクから空気が入ると厄介です。 さて、ここでの問題点はローター径が大きくなったために キャリパーがその分中心から外にズレています。 上の写真でもわかりますが、キャリパーへは金属の ブレーキチューブで接続されています。 キャリパーが今の位置から動けばその分届かなくなります。 どうするか?金属のホースなので配管の形状を変えます。 曲げを加工します。金属のブレーキチューブの曲線部の曲げを 変化させキャリパーに届くようにします。 この加工は少し技術が必要です。きれいに湾曲部を加工します。 キャリパーの受け部とホースのネジ部をあわせます。 自信のない方は、ブレーキチューブを別途購入ください。 |
【組み付け完了】 キャリパー&ローターの交換は作業時間で2時間〜3時間で 両側完了しますが、今回はブレーキチューブの曲げ加工が 必要だったのでプラス1時間くらい必要でした。 組み付けが完了しました。オイルまみれですが・・ オイルはブレーキクリーナーできれいにします。 この後の作業ですが、 ブレーキのエア抜き、ホイル取り付け、走行テストです。 エア抜きは下記のページを参考にしてください。 フロントブレーキ液のエア抜き さて、ホイルが付くのか? |
【組み付け完了】 付きました!何とか?ホイルが・・ かなりぎりぎりです。 回転テスト・・回転が途中で止まる?!あれ? なにか引っかかる?なんだ? ホイルバランスです。 |
【ER34キャリパー&ローター交換の課題4】難易度低 見事に、ボイルバランスにヒットします。 約2,3mmのボイルバランスの鉛シートにヒットします・・ しょうがないので、このバランスをとります。 本当にキャリパーとホイルの隙間は1mm位で ぎりぎりで回転しています。 純正ホイルとER34のキャリパー&ローターの 組み合わせではホイルバランスは内側にはつけられません。 外側につけます。 17インチのホイルにすれば問題ないのですが・・ 純正16インチ派なので・・ |
【旧ローター&キャリパーの組み合わせ】 純正鉄キャリパーと280Φのローターの組み合わせです。 ホイルとの隙間はこの程度。 |
【新ローター&キャリパーの組み合わせ】 ER34アルミキャリパーと310Φのローターの組み合わせです。 ホイルとの隙間はほとんどありません。 キャリパーの角とホイルの隙間はほぼ1mmやっと入っています。 大丈夫か? |
【新キャリパー左右区別あり】 旧キャリパーに左右の区別はありませんでしたが ER34のキャリパーはR、Lの区別があるようです。 R、Lの文字があります。 【新ブレーキシステムの効果】 肝心のブレーキの効きですが、 まずは軽くエア抜きをして、テスト走行後 再度エア抜きを行いました。エア抜きは入念にしてください。 フロント左右のエア抜きだけで500ml程度使いました・・・ ディスクにオイルが付いたりして最初の走行では 良くわかりませんでしたが、 2回目の走行では劇的に制動能力が上がったのが体感できます。 これまでの純正キャリパー&ローターとの比較では 旧ブレーキシステムはエアがかんでいるかのごとく初期制動が 悪く、ふんわり感がありましたが、今回のシステムでは明らかに 初期制動があがりました。カツン!と効き始めます!。 その後、踏むとかなり車体が沈む感じで効いてくれます。 車体が沈む感じで効いてくれるのは非常に心強いです。 前後のブレーキのバランスもいいと思います。 ※今回のブレーキシステムのパッドはセミメタルを使用しています。 ※リアは純正です。 【スペアタイヤの問題】 このブレーキシステムを入れると16インチぎりぎりで回っていますので 15インチのスペアタイヤはフロントには入りません。 万が一フロントがバーストした場合、バーストしていないリアタイヤを フロントに入れて、スペアタイヤはリアに装着すれば問題ありません。 |
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